ミニ大黒頭巾の作り方

大黒頭巾の作り方

還暦祝いのちゃんちゃんことセットになってくる帽子、正式名称はなんというのかわかりますか?
色々と調べた結果、「大黒頭巾」と呼ばれています。大黒頭巾とは、焙烙頭巾(ほうろくずきん)の異称。七福神の大黒天がかぶっていることから、そう呼ばれるようになっています。
 七福神がかぶっているということからも、縁起がいい帽子であることは、間違いないでしょう。ミニちゃんちゃんこにも合う大黒頭巾は、ちょっとだけ、縫いづらいとは思いますが、それほど難しいわけではないので、ぜひ作ってみてください。

大黒頭巾を縫う

さて、本題のミニ大黒頭巾の作り方です。
ミニ大黒頭巾の型の本来の大きさである黒い線のある所をぐるりと一周、並縫いで、縫っていきます。あまり細かく縫わないようにしてください。
次に、この縫った糸の端をギューッとしぼります。

右の写真では、少々見づらいかもしれませんが、ギュッと絞るとこのような形になるのが、納得できるかと思います。
こちらは、この形のまま、ひとまず置いておきます。絞った糸は、そのままにしておきます。

大黒頭巾と頭巾覆いを合体

ここで頭巾覆いの生地をこの周りに、ぐるりと巻きます。
ぐるりと巻く時に、端と端同士をあわせながら、まち針などで、とめていきます。
まち針でとめたあと、右側の写真の青い点線部分を一周縫います。この時、絞った糸は、縫った後に 目立つようなら、取り外してください。

 次に、この頭巾覆いを内側のほうへと入れて、内側部分をまつり縫いして仕上げます。端をさらに、内側に折り曲げてから、まつり縫いすると仕上がりがキレイなのですが、長さが足りない場合や、初心者である場合などは、折らないで、そのまま、まつり縫いするとよいでしょう。
頭巾覆いの幅をもう少し長くすると、この覆う部分が長くなりますので、慣れない人は、長めにすると、扱いやすいですよ。

大黒頭巾完成

大黒頭巾の内側のまつり縫いをキレイにすることで、写真のように、外から見ても中から見ても問題がなくなります。
 あと、大黒頭巾と合わせる頭巾覆いなのですが、今回は、このように、ミニちゃんちゃんこの作り方を解説することを考えて、和柄の生地をわざと使っています。ですから、実際に作る時は、赤い生地でも、和柄の生地でも問題はありません。
私の第1作めのものは、こちらの頭巾覆いも赤の生地になっています。

赤いちゃんちゃんことミニ大黒頭巾

還暦というと、赤いちゃんちゃんこと頭巾というのは、一般的になっていますよね。

第1作目ミニちゃんちゃんこ

 今回の頭巾、あちこち探しても、作り方などは、全く書いておらず、悩みました。あちこちで見る、大黒頭巾の写真の形だけを頼りに、どうしたら、このような形になるのか?ということを型紙や生地を使いながら、悩んで、悩んで、できあがりました。
 本当は、帽子は、帽子らしくじゃなく、帽子も綿を入れられるような形を望んでいたのですが、そうなると、かえって、作るのが難しいことに気づきました。結果、中には何もいれず、小さなマスコットであれば、かぶれるような形となりました。
最初は、キッチリと同じ長さで、折りたたんで、それから縫っていく方法だったのですが、結果、普通に並縫いをして、絞るだけでもほとんど変わらないということがわかりまして、単純作業できるよう、並縫いのほうを採用させてもらってます。こだわりたいのであれば、キレイに折りたたんで縫っていくと、仕上がりは、まったく違うと思いますよー。さらに、こちらは、1枚仕立てなのですが、裏表、別生地で作ってもおもしろいと思います。それこそ、その隙間に少しだけでも綿を入れられれば、思っているような形になるのかもしれませんね。2枚仕立てでも試してみてもいいかもしれませんね。

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