以前に紹介している還暦祝いのお話は、私の夫の父の還暦祝いでしたが、今回紹介するのは、今年60歳になった私の父の還暦祝いになります。
実は、私の父は、自分の還暦には、「赤いちゃんちゃんこを着る!」と、何年も前から話していたのです。しかも、そのちゃんちゃんこは、誰が用意するのか?と聞いたところ、私が作ってくれるであろうということまで言っていたわけなんです。
そういうこともありまして、今回は、ミニちゃんちゃんこも飾り用として準備しまして、大きなちゃんちゃんこも手作りすることに決定しました。
でも、小さなちゃんちゃんこを作ってきた私には、大きなちゃんちゃんこを作るというのは、初めてのことでして、ちゃんちゃんこ作りに使用する生地はどうするのか?ちゃんちゃんこだけでいいのか?帽子も作らなければならないのではないか?と、色々と考えた末、ミニちゃんちゃんこと同様の3点セット(ちゃんちゃんこ、頭巾、座布団)を作ることになりました。
ちゃんちゃんこの生地は、季節柄10月だったということを考慮して、端処理の必要がない「フリース」を使用することにしました。今回準備したのは、150cm×145cmくらいのもので、1000円ちょっとくらいで購入できました。色は、真っ赤ではなく、ワインレッドに近い色のものを。
それ以外にも同じような色合いで、コットンの生地も購入してあります。もともと、コットン生地でちゃんちゃんこを作る予定だったので購入していたのです。こちらの生地は、今回座布団カバーに仕立てました。
今回 型として 利用したのは、こちらのミニちゃんちゃんこの型。フリースを2枚仕立てに利用するということで、中に綿は入っておりません。 ただ、大きさは、型のまま大きくというわけではなく、一般的なちゃんちゃんこと同じような大きさになっています。長さは約60cm、幅は55cmで、フリースの生地の大きさにも合わせています。フリースの場合、縦と横のどちらか一方が伸びるので、縦にのびるように合わせるといいかもしれません。理由としては、やはり、洗濯すると伸びてくるので、横にのびるよりも縦にのびるほうが気にならないからです。こちらは、お好みで。
大きなちゃんちゃんこを作る際も小さなちゃんちゃんこを作る時と同じ要領で作っていきます。手順もほとんど変わりません。ただ、さすがに大きすぎるということから、手縫いではなく、ミシンを利用して製作しています。今回は、同じくフリース生地を利用して、大黒頭巾も作っています。こちらも小さなものと同じです。ただ、頭巾を覆うフリース生地が1枚だと、うまく形にならなかったため、今回は、2重に巻いています。2重に巻くことによって、形がくずれず、キレイな仕上がりとなりました。フリースをミシンで縫う場合、縫い目を1番荒い段階にセットして縫うと失敗がありません。細かい目で縫ってしまうと、なかなか先に縫って進んでくれず、縫い目がおかしくなることがあります。それぞれのミシンによって、いい状態があると思いますので、試し縫いしてみてください。
他に、今回、もう少しこうしたらよかったなと思う場所が1箇所。前身頃の合わせとなる切り込みを 大きなちゃんちゃんこの場合は、もう少し後ろまで、切り込みを入れたほうが、着やすいと思います。ちょうど、前後の真ん中までしか切り込みを入れないような型になっているのですが、実際に着るとなると、首の真ん中に当たる部分までしか見返し部分がないことになり、肩とのバランスが悪くなってしまいます。
ちょうど着てみて、首の後ろ側にくるように切り込みを入れて、見返しをつけてみてください。
実際に、製作している写真がなく、わかりづらいことが多いのですが、実際に、ミニちゃんちゃんこの型どおりに、大きなちゃんちゃんこが作れるかどうか?といったことを検証したような形になりましたので、製作過程は、はぶきたいと思います。
今回の父の還暦祝いは、父の誕生日当日に決定しました。父の仕事の休みが不定休なこともあって、決まるまでが長く、当日休みがとれると決定したのも1週間前でした。
もともと父は、自分自身の還暦祝いを自分で行う予定だったらしく・・・、自分のために休みをとって、ごはんでも食べに行こうとしていたようです。
実家で盛大にと思っていたのですが、父の提案で、外食するということが決定。父の場合、内緒にしていると、全く違う予定を作ってしまうので、今回は、オープンに、還暦祝いをするということを話してあります。
そういったわけで、今回その還暦祝いを一緒に祝う人数が11人となりました!盛大なお食事会といったほうがいいのでしょうか?
父がお気に入りのお店に、還暦祝いの宴会ということで、予約をとりまして、1人あたり4000円の予算で、食事メニューをオーダー。
実際に、6歳の子供から、80歳の祖母までということで、誰もが食べられるような食事メニューにしていただきました。
そのおかげで、誰もが楽しめるおいしい食事会に。会場選び、メニュー選びも重要だなと感じました。
今回の還暦祝いのプレゼントは、大きな真っ赤な箱に、ちゃんちゃんこ、頭巾、座布団カバーの3点をセットで入れまして、さらに、ミニちゃんちゃんこと、感謝状をセット。子供達からもそれぞれのプレゼントを一緒に入れています。しかも、その真っ赤な箱には、御祝 と 父の名前をつけた のしも手書きで書いてつけてみました。市販品らしいけど、すべて手作り品です。
弟夫婦からは、なかなか手に入らない日本酒をセレクト。別の弟からは、父と母の名前を使った 自由詩というものを作っていたようですね。
盛大なプレゼントというのは、特別ないのですが、こうやって、父の還暦祝いに、みんなが集まってくれたというだけでも、父は満足していたようですよ。ただ、ちゃんちゃんこに腕を通すまでが、非常に時間がかかりましたが。
父への感謝状は、どんな内容だったのか?というと、こんな内容でした。
こんな感じの内容だったかと思います。こちらは、通常の表彰状がプリントされているものが、販売されているので、そちらに、筆ペンで手書きで仕上げました。
パソコンで筆文字を使って印刷すると キレイにできあがることは確かなのですが、ココは手書きにこだわってみました。キレイに書きすぎても味がないので、あえて 手書きです。 非常に難しいとは思いますが、思い切って書いてみると、なかなか満足できるものですよ。
還暦祝いの参考となるものがあったでしょうか?一生に1度しかない還暦のお祝い。ぜひ、色々な工夫をして、楽しく過ごしてください。
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